野菜と春雨で美味しくヘルシー！熊本で味わえるおすすめ太平燕10選

熊本県の郷土料理のひとつ「太平燕」をご存知ですか？熊本生まれの中華料理で、白湯スープに春雨とたっぷりの野菜が入った美味しくてヘルシーなメニューです。熊本では給食にも出てくるほどポピュラーなお料理なんですよ。もともとは中国福建省のお祝いの席で出される麺料理でアヒルの卵と肉団子が入ったスープだったそうですが、明治時代に熊本に入ってきて独自の進化を遂げて今の太平燕のスタイルができあがりました。旨味のあるスープをたっぷりと吸い込んだ、春雨と野菜や肉・海鮮などの具材、そして揚げ卵が乗っているのも特徴です。ヘルシーなのに食べ応えがあって熊本ではラーメンと並ぶ人気麺料理なんですよ。熊本に来たらぜひ一度は太平燕を食べてみてください！熊本県内で太平燕がおすすめのお店を10軒ご紹介します。

ここが太平燕のルーツ！創業当時から続く味が楽しめる「紅蘭亭」

太平燕のルーツは諸説ありますが、そのうちの一つがここ「紅蘭亭」と言われています。1934年の創業当時からの伝統の味を守り続けている老舗店です。紅蘭亭の太平燕の美味しさは、緑豆100%の春雨、そして太平燕に欠かせない揚げ卵、本場福建の天然塩、そして豚骨と鶏ガラをブレンドした深いコクのあるスープで成り立っています。通常出回っている春雨のほとんどはデンプンが混じっていて、100%緑豆を使っているものは珍しいんだそう。これによってさらに味の深みが増しています。現在、下通本店の方は本社ビル建て替えのため休業中で、2020年の春頃にリニューアルオープンを予定しています。

紅蘭亭と同じく太平燕発祥の店として人気のお店「会楽園」

こちらも紅蘭亭と同じく太平燕の発祥と言われている「会楽園」です。太平燕発祥の店として多くの有名人も訪れている人気店で、あっさりとした優しい味わいが特徴です。これが本来の太平燕の味なのかと思えるほどシンプルながらも奥深い味わいです。趣のある店内からは目の前を流れる坪井川も見ることができます。ご夫婦二人で営業されている小さなお店なのでエビがプリプリでとても美味しいので、エビが好きな方はぜひエビがたっぷりと入った海老盛り太平燕を注文してみてください。

味わい色々！変わり種太平燕が楽しめる「王張」

「王張」は地元で人気の老舗中華料理店です。色々な味の太平燕が楽しめると人気のお店で、特に八代はトマトの産地日本一として有名なのでアレンジに工夫を凝らしたトマト太平燕「とまぴぃえん」がイチオシです。トマトをたっぷりと使った真っ赤なスープは、トマトの酸味が効いていてとてもあっさり。他にも豆乳やみそ、ワンタン入りなど全6種類のここでしか食べられない味が揃っています。

熊本城の観光とセットでおすすめ！「肥後めしや　夢あかり」

熊本城の敷地内にある「肥後めしや」は、昼は「夢あかり」、夜は「月あかり」と昼と夜とで名前の変わるユニークなお店です。店内は熊本の産業や文化をモチーフとした内装となっており、オリジナルテイストの太平燕がいただけます。あっさりとした中にもコクのあるスープにつるつるの麺が好相性。テイクアウト用に、太平燕の麺と具を揚げパンの中に詰め込んだ『タイピーエン揚げパン』という斬新なメニューもありますよ。地震によって大きな被害を受けてしまった熊本城ですが、少しずつ修復が進んでいます。熊本に来たらぜひとも寄っておきたい場所ですね。

2002年創業・モダンチャイニーズの先駆けの店「ドラゴンキッチン」

熊本市と益城市の境目あたりにある「ドラゴンキッチン」。全国初のモダンチャイニーズのお店として、中国料理の伝統を大切にしながらも独創的な料理を提供しています。駅から遠いながらも、ランチ時には行列ができる人気店です。間接照明が落ち着いた雰囲気の店内では、海鮮タイピーエンがいただけます。ぷりぷりのエビやイカといった海鮮の旨みがたっぷりとしみ出ていますよ。単品のほか、コースメニューも充実しています。

ホテルキャッスル出身のシェフが作る本格中華の店「燕燕」

「燕燕」は、料理が美味しいホテルとしても有名なホテルキャッスルで修行をしたシェフが作る、本格中華が人気のお店です。こちらのお店ではノーマルな太平燕ももちろん美味しいのですが、辛いのが好きな方には燕燕オリジナルの麻辣湯燕がおすすめ！太平燕に辛さが加わったもので、山椒とラー油の辛さと痺れ、そして程よい酸味がクセになる味わいです。その他麻婆豆腐や担々麺などどれをとっても絶品のメニューばかりです。

発祥の店直伝の味！花畑町の人気中華店「ジャンジャンゴー」

花畑町にある中華料理店「ジャンジャンゴー」、こちらで提供している太平燕は最初にご紹介した紅蘭亭直伝の味なんです。見た目から似ていて、こちらでも福建省の塩を使って作っています。ぷりぷりのエビに甘みのあるキャベツ、揚げたゆで卵があっさりしたスープと春雨によく合います。少し暗めの照明がおしゃれな雰囲気のお店で、円卓の座敷席、落ち着いたテーブル席、居心地の良いソファ席がありますよ。

太平燕発祥の店の味を引き継ぐ上品な味「頂香」

紅蘭亭・会楽園と並んで「太平燕発祥の店」として多くの県民に親しまれていながらも2015年に幕を閉じた、太平燕御三家の一つ「中華園」。その中華園店主の甥として、長年厨房で腕を振るっていたシェフが開業したがこちらの「頂香」です。2015年にオープンし、名物の太平燕は伝統の味を忠実に受け継いでいます。鶏ガラを丁寧に炊き上げただしに、塩と酒、少しのしょうゆを加えただけというシンプルなスープは、あっさりながらもコク深く上品な味わいですよ。デザートには絶品杏仁豆腐がおすすめです。

地元で人気のパン屋さんでも太平燕が味わえる!?「ブーランジェリー ジタン」

大通りから少し入った住宅街ある赤い屋根の人気パン屋さん「ブーランジェリー ジタン」。こちらでは、太平燕の具が入った県南ピロシキがいただけます。県南産のきくらげや八代のトマトなど地元の食材をふんだんに使ったあっさり味の太平燕をジタンで人気の食パンで包んで焼き上げています。本格中華の太平燕もいいですが、片手で気軽に味わえる太平燕というのもいいですよね！パン好きな方におすすめの一品です。その他ジタンではどれを食べても絶品のパンばかり。午前中に売り切れてしまうものも多いので、行かれる際はお早めに！駅からは少し遠いので、車があると便利です。

鯛と海老で和風にアレンジされた一味違う太平燕「光琳」

ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ内にある日本料理店「光琳」では、オリジナルの和風太平燕「鯛ぴ燕」を提供しています。天草産の鯛と阿蘇の地鶏からとったスープに、熊本の季節野菜が乗った地元の食材をふんだんに使用したものとなっています。分厚い鯛の切り身や尾頭付きのエビ、イカ、うずらの卵などと一緒にたっぷりと盛られた三つ葉がいいアクセントになっていて、さらにお好みで黒七味を加えると、より香りが高まり美味しくなります。普通の太平燕は食べたので、少し変わったものを食べたいという方にもぜひおすすめしたい一品です。

まとめ

いかがでしたか？基本は同じ太平燕ですが、お店によって色々な個性がありましたね。太平燕は野菜と春雨でとってもヘルシーながらもしっかりとした味付けなので、満腹感があります。旅行中はついつい食べ過ぎてしまうものですが、これならカロリーも気にせず思う存分食べることができますね！熊本に行ったら、ぜひ本場の味を食べに行ってみてくださいね！