奈良県在住筆者が教える!山の辺の道ウォークに行ったら寄りたいスポット&お店

「山の辺の道」(やまのべのみち 山辺道、山邉道とも)は、奈良盆地の東縁を三輪山の麓から、春日山の麓まで、山々の裾を縫うように南北に通る道です。穏やかな起伏が続き、道沿いには、古代からの名所・旧跡が点在しています。春や秋の観光シーズンには、リュックを背負ったカップルやグループ、ファミリーが多く訪れます。一般的にハイキングコースとして親しまれているのは、桜井市の大神神社(おおみわじんじゃ)から天理市の石上神宮までの約15キロです。歴史スポットなどの見どころとともに、地元民イチ押しのおいしい店も紹介します。

(山の辺の道から三輪山を望む:筆者撮影)

山の辺の道って?

「山の辺の道」は、奈良県桜井市三輪から奈良県奈良市まで奈良盆地の東縁を南北に通る古代の道です。日本史上、記録に残る最古の道、日本現存最古の道。というのは、「日本書紀」には、「道沿いに、大王(崇神、景行天皇)の陵があった」と記されているからです。いまなお、その陵(天皇陵)が見られます。

「山の辺の道」の大部分は、東海自然歩道に指定されています。都会の騒がしさから離れ、車も通らず、聞こえるのは鳥の鳴き声という道を、さわやかな風に吹かれながら歩けば、明日へのエネルギーがチャージされますよ!

山の辺の道ウォークに行ったら、寄りたいスポット

檜原神社(ひばらじんじゃ)

(桧原神社から二上山を望む:筆者撮影)

「山の辺の道」沿いにある奈良県桜井市の「檜原神社」は、夕日のビューポイントとして有名です。「檜原神社」は、大神神社の摂社の一つで、大神神社から徒歩30分ほどです。鳥居越しに、遠く二上山に落ちる夕日の展望スポットとして、多くのカメラマンが訪れます。

箸墓古墳(はしはかこふん)

(箸墓古墳:筆者撮影)

奈良県桜井市箸中にある「箸墓古墳」は、前方後円墳では最古級のもので、3世紀半ばに造られたとされています。全長280メートルの堂々とした古墳です。「箸墓古墳」は、邪馬台国の女王卑弥呼の墓という説もあり、日本で最も有名な古墳の一つ。古代史ファン必見です。

長岳寺(ちょうがくじ)

(長岳寺:筆者撮影)

奈良県天理市の「長岳寺」は、9世紀に空海が創建したといわれる古刹(こさつ。由緒のある古いお寺)。関西花の寺第十九番札所で、ツツジの寺として有名です。花の季節には、行きたいでしょう。秋には、横11メートル、縦4メートルの大地獄絵が開帳されます。機会があればぜひ!

山の辺の道ウォークで寄りたいお店

そうめん処森正

(そうめん処森正のにゅうめんと柿の葉寿司:筆者撮影)

「そうめん処森正」は、奈良県桜井市にある大神神社の二の鳥居のそばにあります。趣のある旧家のお庭で本場の三輪そうめんをいただけます。春から夏には、キリっと冷たいひやしそうめんを、秋から冬にかけては熱々のにゅうめんがおすすめです。奈良名物柿の葉寿司とセットでどうぞ!

山の辺の道花もり

(山の辺の道花もり店内:筆者撮影)

大神神社から「山の辺の道」を北上すること7分。「山の辺の道」沿いにおしゃれな茶店風カフェがあります。知る人ぞ知る人気店!2020年7月には、「朝だ!生です旅サラダ」でタレントのRIKACOさんが訪れました。花もり野菜膳(三輪素麵付き)や花もり季節膳がおすすめです。梅やいちじくのかき氷もおいしい!

てのべたかだや

(てのべたかだや:筆者撮影)

奈良県桜井市は、三輪素麺のふるさとです。多くの製造業者が三輪素麺を作っています。そのなかの一つに、「マル勝髙田商店」があります。

「てのべたかだや」は、「新しい食べるシーンを生み出すこと」というコンセプトの「マル勝髙田商店」の店です。店内のカフェスペース「sumen」は、とてもスタイリッシュでおしゃれ。素麺の新しい食べ方が新鮮です。「山の辺の道」からは少し外れますが、ぜひ立ち寄りたい店ですね。

天理観光農園

(天理観光農園 カフェわわのあわこクッキー:筆者撮影)

「天理観光農園」は、「山の辺の道」沿いにあって、野外バーベキューやミカン狩り、山を眺めながらの「山ヨガ」レッスンなどを楽しめます。農園内のカフェ、Caféわわは、日替わりランチ「わわランチ」や石窯ピッツァ、フレッシュジュースをいただけます。写真の「あわこクッキー」は、名前の通り、粟(あわ)の粉(こ)で作ったクッキーです。奈良の鹿をかたどっています。お土産にいかがですか?

洋食Katsui 山の辺の道

(洋食Katsuiのエビフライ定食:筆者撮影)

「洋食Katsui」は、「山の辺の道」沿いにある長岳寺前の天理市トレイルセンター内にある、本格洋食を食べられるレストランです。「Katsui」といえば、やっぱりエビフライ!大きな有頭エビ2尾は、食べ応え十分!プリプリのエビのうまみが口いっぱいに広がります。自家製タルタルソースとの相性はばっちりです。ディナーも食べられます。

まとめ

「山の辺の道」ウォークには、お弁当持参で行くのもいいですが、近くの店で、奈良県ならではのおいしいものを食べるのがいいですよ。ここで紹介した以外にも、「山の辺の道」沿いには、名所旧跡がいっぱいです。ガイドブック片手に、楽しい一日をお過ごしください。

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