銀座で必ず見るべき!日本の歴史を感じるおすすめ観光スポット10選!

数多くのブランド店やランドマーク、飲食店などが建ち並ぶ、買い物に適した街「銀座」。銀座の街をぶらぶら歩くことを日本では「銀ブラ」と呼び、ただぶらぶら歩くのとはちょっと違った風情のあるものとして捉えられています。また地方には「〇〇銀座」と呼ばれる商店街が数多く存在していて、ある種のブランドネームとも化しています。今回はそんな銀座でおすすめの人気観光スポットをご紹介していきます。買い物だけではない銀座の新たな側面を覗いてみましょう。

1. 銀座はここに生まれた!「銀座発祥の地の碑」

1. 銀座はここに生まれた!「銀座発祥の地の碑」
photo by toyo4580   /   embedded from Instagram

銀座中央通り、銀座二丁目のティファニーショップの前にひっそりと佇む小さな石碑が、「銀座発祥の地の碑」です。銀座の地名の由来は、江戸時代に銀や銀貨など貨幣の鋳造や管理を行っていた幕府管理の施設にあり、石碑にはその旨が記載されています。

ちなみに金貨を扱う施設は金座と呼ばれており、両者は区別されていました。当初は「新両替町」と呼ばれていましたが、その後の銀座の発展に伴い、通称「銀座」となったのが現在の地名の由来です。小さな石碑ですので気を付けていないと見落としてしまうこともありますので、観光で訪れて見る際には注意が必要ですよ!ぜひ銀座発祥の地に想いを馳せてみましょう。

■基本情報
名称:銀座発祥の地の碑
住所:東京都中央区銀座2-7
アクセス①:JR銀座駅から徒歩3分
アクセス②:地下鉄銀座一丁目駅から徒歩1分
地図:「銀座発祥の地の碑」への地図

2. かつての銀座を記念碑とした「銀座煉瓦の碑とガス灯」

2. かつての銀座を記念碑とした「銀座煉瓦の碑とガス灯」
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銀座中央通りを京橋方面に進んでいくと、高速道路の下にレンガ積みの記念碑と一本のガス灯があるのが見えてきます。これがかつての銀座を記念碑としてつくられた、「銀座煉瓦の碑とガス灯」です。明治時代に起こった銀座大火災を機に、銀座の街は建物などに不燃性の高い煉瓦を使用するようになりました。

もともとは85基ものガス灯が照らし出す煉瓦の街「銀座」でしたが、関東大震災で瓦解してしまいました。その後、当時の煉瓦が発掘されたのを機に、この地に石碑ならぬ煉瓦碑が建てられました。煉瓦は当時主流だったフランス式で積み上げられていて、明治時代の浪曼を感じさせる造りとなっています。

■基本情報
名称:銀座煉瓦の碑とガス灯
住所:東京都中央区銀座1-11-2
アクセス①:銀座一丁目駅から徒歩3分
アクセス②:宝町駅から徒歩2分
アクセス③:京橋駅から徒歩3分
地図:「銀座煉瓦の碑とガス灯」への地図

3. 江戸城に架かる橋「芝口御門跡」

3. 江戸城に架かる橋「芝口御門跡」
photo by mademoiselle_kokeshi   /   embedded from Instagram

かつて、銀座八丁目付近にある東京高速道路の下には汐留川が流れていました。ここに朝鮮聘使の来日に備えて新たに作られた新橋があり、新橋に続く門は「芝口御門」と呼ばれていました。「芝口御門跡」はその跡地として今も残っている貴重な場所になります。

後には、銀座中央通り(旧東海道)の表門にもなっていた芝口御門。15年後の火災で門が焼失して以来、芝口御門は再建されないまま現在に至りますが、新橋は1964年まで表門としての役割を続けていました。現在は川の埋め立てに伴って、橋も失われてしまい石碑が残るのみとなっています。銀座にお越しの際はぜひのぞいてみてくださいね。

■基本情報
名称:芝口御門跡
住所:東京都中央区銀座8-10-8
アクセス:JR新橋駅から徒歩7分
地図:「芝口御門跡」への地図

4. 三つの時代にまたがって人々を支えた「京橋記念碑」

江戸時代に架橋した「京橋」は、日本橋と並んで江戸の町民に人気の橋でした。1922年に改築され、その後も区民生活を支える橋としての役目を果たしてきましたが、1959年の京橋川の埋め立てに伴い、その長い歴史と役目を終えました。

橋のたもとにあたる銀座一丁目と京橋三丁目には、合わせて3本の親柱が残されています。それが区の文化財にも指定されている「京橋記念碑」です。残されている擬寶珠欄干の親柱は大正・明治時代のもので、当時の建築文化を知る上で、とても貴重な資料となっています。ともに設置されている碑には、親柱の来歴が記されているので、ぜひ一読してみてくださいね。

■基本情報
名称:京橋記念碑
住所:東京都中央区銀座1丁目2-4
アクセス:JR京橋駅から徒歩3分
地図:「京橋記念碑」への地図

5. 文明開化の足音を舌で感じてみよう「資生堂パーラー銀座本店」

5. 文明開化の足音を舌で感じてみよう「資生堂パーラー銀座本店」
photo by nana_tanida_   /   embedded from Instagram

日本に文明開化の足音が聞こえてきて久しい1902年、当時はまだ珍しかったアイスクリームと日本で初めてのソーダ水の販売を行ったのが「資生堂パーラー」です。本格志向の資生堂パーラーでは、食器や製法にまでこだわっており、店内の機器や食器は全てアメリカ製のものを使用していました。

こうした姿勢は瞬く間に庶民の心を掴み、銀座パーラーでアイスクリームを食べるのが銀ブラの醍醐味とも言われるまでになっていました。資生堂パーラーとしてレストランが開業したのは1928年のことです。定番の「チキンライス」や「オムライス」など、当時の文化を思い起こさせるメニューが揃っていますよ。

■基本情報
名称:資生堂パーラー銀座本店
住所:東京都中央区銀座8-8-3
TEL:03-5537-6241
営業時間:11:30~21:30
定休日:月曜日
アクセス①:銀座駅から徒歩7分
アクセス②:新橋駅から徒歩5分
HP:https://parlour.shiseido.co.jp/
地図:「資生堂パーラー銀座本店」への地図

6. かつての銀座を飾った柳の木「銀座柳の碑」

6. かつての銀座を飾った柳の木「銀座柳の碑」
photo by ginza.shintaro   /   embedded from Instagram

かつて、埋立地であった銀座。当時の銀座の町を彩っていたのは桜・楓・松などでしたが、水分の多さから根腐れを起こしてしまう樹木が絶えませんでした。そこで選ばれたのが、湿気に強い柳でした。風に吹かれては揺らぐ柳の風情ある佇まいは、今でも復活を臨む声が少なくありません。現在は区画整理もあり、大半が銀杏の木などに植え替えられてしまいましたが、銀座柳通りなどに行けばまだその姿を拝むことが出来ますよ。

「銀座柳の碑」は、そんな当時の姿を偲んで建てられた石碑で、西条八十作の「銀座の柳」の歌詞が刻まれています。せっかく銀座に来たのであれば、ぜひこちらも訪れてみたいですね。

■基本情報
名称:銀座柳の碑
住所:東京都中央区銀座8-9
アクセス:JR新橋駅から徒歩3分
地図:「銀座柳の碑」への地図

7. 女性だけの華やかな歌劇団「東京宝塚劇場」

7. 女性だけの華やかな歌劇団「東京宝塚劇場」
photo by yoko_0417   /   embedded from Instagram

男役も女役も全て未婚の女性が担う。ある意味、日本の伝統芸能である歌舞伎の対極にある劇座が「宝塚歌劇団」です。「東京宝塚歌劇場」は、そんな宝塚歌劇団が東京公演を行う場所です。宝塚歌劇団の本拠地がるのは、兵庫県宝塚です。

老若男女誰もが楽しめるパフォーマンスをモットーに、1913年「宝塚歌劇団」の前身となる「宝塚歌唱隊」が結成され、翌1914年に初公演を行いました。1919年には「宝塚音楽歌劇学校」を設立。現在でも、宝塚歌劇団の未来のスターを一から育てる唯一の学校組織です。難関学校の狭き門をくぐり抜け、スタートなった劇団員たちが織り成すショーは、一見の価値ありです!是非とも来場してそのステージを観てみてくださいね。

■基本情報
名称:東京宝塚劇場
住所:東京都千代田区有楽町1‐1‐3
TEL:03-5251-2001
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜
アクセス①:有楽町駅徒歩5分
アクセス②:日比谷駅から徒歩1分
HP:http://kageki.hankyu.co.jp/
地図:「東京宝塚劇場」への地図

8. 歌舞伎からコンサートまで様々な演芸が楽しめる「新橋演舞場」

8. 歌舞伎からコンサートまで様々な演芸が楽しめる「新橋演舞場」
photo by rantaka32623   /   embedded from Instagram

1925年、新橋の芸者の技芸向上を目的として建てられたのが「新橋演舞場」です。ここでは、春秋の年2回、新橋芸者による東をどりを見ることができます。特に春の東をどりは東京の春の風物詩として知られていて、とても人気の高い出し物となっています。

東をどりは、新橋芸者の歌や踊りなどの芸と、割烹料亭の味を守る仕出しを楽しめる新橋花柳界の催しで、明治維新以降の日本文化の一端を担っている芸能のひとつでもあります。1940年以降になると、新橋演舞場は松竹株式会社の劇場として、歌舞伎・新派・新喜劇などの舞台や、歌手のコンサートなども行われるようになりました。

■基本情報
名称:新橋演舞場
住所:東京都中央区銀座6丁目18-2
TEL:03-3541-2600
アクセス①:東銀座駅から徒歩5分
アクセス②:築地市場駅から徒歩3分
HP:http://www.shinbashi-enbujo.co.jp/
地図:「新橋演舞場」への地図

9. 昭和の日本の大スター「ゴジラ像」

9. 昭和の日本の大スター「ゴジラ像」
photo by unlucky0709   /   embedded from Instagram

東京宝塚劇場向かいにある日比谷のランドマーク「日比谷シャンテ」の北側には、映画配給会社東宝のスターたちの手形が地面に貼られた合歓の広場(通称「手形広場」)があります。日比谷シャンテは東宝グループの集中するランドマークとなっているだけあり、合歓の広場には手形だけでなく、世界中を熱狂させている日本の代表的特撮ヒーロー「ゴジラ」の像があります。

子供から大人まで、世代を問わず高い人気を誇るゴジラ。そんなゴジラ像はゴジラ生誕40周年を記念して作られました。「これが最後の一匹とは思えない」と記された台座の上には、身長70メートルのゴジラが、100分の1スケールとなって乗っています。有楽町駅を挟んだ逆側にある世界的ヒーロー「ゴジラ」の像。銀座散策のついでにぜひ足を伸ばして見に行ってみてはいかがでしょうか。

■基本情報
名称:ゴジラ像
住所:東京都千代田区有楽町1-2-2
アクセス①:有楽町駅から徒歩3分
アクセス②:日比谷駅から徒歩1分
地図:「ゴジラ像」への地図

10. 日本で生まれた菓子パンの考案元「木村屋総本店銀座本店」

10. 日本で生まれた菓子パンの考案元「木村屋総本店銀座本店」
photo by deliciousdeliciousimnormal   /   embedded from Instagram

丸い形のパンの中に、ぎっしり小豆の餡が詰まったあんぱんは、日本人なら誰でも知っている菓子パンのひとつです。あんぱんが生まれたのは明治時代の1874年。木村屋総本店の創業者である木村安兵衛と弟の栄三郎によって考案されました。

現在、流通しているあんぱんは、表面に胡麻が散りばめられているものが主流ですが、木村屋では桜の花びらの塩漬けを用いたものも販売しており、こちらはあんぱんが生まれた翌年の1875年の考案となっています。通常のパンはホップなどのパン酵母を用いて発酵させますが、木村屋のあんぱんのパンの発酵は酒酵母などの酒種を使用していて、和菓子に近い製法で作られています。

そんなあんぱんを販売している「木村屋総本店銀座本店」のビルは、明治時代を思わせる和モダンな造りになっています。まさに日本ならではの菓子パンであるあんぱん。銀座に来たからには、是非とも直接店に訪れて、食べておきたいグルメのひとつです。

■基本情報
名称:木村屋総本店銀座本店
住所:東京都中央区銀座4-5-7
TEL:03-3561-0091
営業時間:10:00~21:00
定休日:無休
アクセス①:有楽町駅から徒歩6分
アクセス②:銀座一丁目駅から徒歩5分
HP:https://www.kimuraya-sohonten.co.jp/
地図:「木村屋総本店銀座本店」への地図

銀座の街を観光で散策してみましょう!

いかがでしたでしょうか?やはりショッピングの街としての印象が強い銀座ではありますが、それ以外にも魅力的な観光スポットがたくさんありますね。江戸時代、明治時代から受け継がれる歴史をたくさん持っている街でもあり、日本の伝統的な文化がギュッと詰まっています。ぜひ東京観光に来たのであれば、銀座の素晴らしい街並みを散策してみてください。新しい日本の側面を発見するきっかけとなるかもしれませんよ。

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