富山県であのブラックラーメンが食べたいなら、おすすめ人気店10選

富山のブラックラーメンを御存知ですか？元々は1950年代に食べ盛りの若者や復興労働に携わる肉体労働者に向けて、塩分補給やご飯が進むように醤油を濃くした黒いスープを作ったのが起源と言われます。地域というより特定の店が始めたという味で当時はそこまでのシェアではなかったのですが、黒いスープを出す店のラーメンを総じて「富山ブラック」と呼ぶようになりました。2000年以降、各メディア、マンガなどで紹介されラーメングランプリでも最優秀を獲るなど今は全国区になっています。そんな富山のブラックラーメン食べてみたいけどどこがいいの？という方におすすめ店をご紹介しましょう！

代々受けつがれる旨味たれとこだわりスープ「富山ブラックラーメン 喜八」

70年前から代々受け継がれている伝統の味が楽しめます。またここのスープはたれが自慢。二か月寝かせた醤油を数種使い、さらに二種類のスープで三層仕立てでご飯と合うように作られているのが大きな特徴です。元々「おかず」として出されたラーメン、という原点を忠実に守り続けている富山を代表するブラックラーメンのお店なのです。どうせならスタンダードなブラックラーメンを食べたい！という方におすすめですよ！

気軽に本場のブラックラーメンを食べたい方に「西町大喜とやマルシェ店」

「西町大喜とやマルシェ店」はJR駅構内にあるので、富山訪問の最後にB級グルメを堪能することができます。ブラックラーメンというのは通称なので、メニューは「中華そば」です。真っ黒いスープに中太麺とチャーシュー、角切りのような葱もドカンと盛りつけられ味に見合ったインパクト大の具材です。れんげが無いのはスープがしょっぱくて飲めないからなのか飲み干さなくてもよいのか意見が分かれるところですが、おかずとして食べるのが主旨だとのことでご飯と一緒に食べるのが良いとされているらしいですよ。元祖のブラックラーメンを駅構内で食べられるところが魅力の店舗です。ぜひいちど寄ってみてください。

昭和22年創業、元祖ブラックラーメンを食べてみよう「西町大喜」

こちらが大喜の本店、昭和22年創業、ブラックラーメン発祥の店です。昔ここの店主が労働者にと、おかずになるしょっぱいラーメンを出したのがきっかけ。今でも間口の狭い古びた店構えですが、店内はカウンター席のみ27席と思ったより奥行きがあり広いです。ほぼ真っ黒な濃い醤油に鶏ガラスープでのばしチャーシューをガツンと入れたラーメン。他店より1.5倍しょっぱいとか。インパクトがあり過ぎて好みが別れるところですが、なぜか癖になる、この本家本元のブラックラーメンを一度食べてみてください！

高岡を代表する30年の老舗「ラーメンの翔龍」

翔龍の麺は、オリジナルの手作り麺を使用していて、スープは豚骨、鶏ガラをベースに濃いめの野田醤油、大野醤油を使っています。麺も醤油に浸かった濃い色をしてこってりと食べられます。そしてたっぷりと乗ったチャーシューは厚くてトロトロしており、炙ったチャーシューとは違った美味しさがあります。高岡でラーメンを作り続けて30年の地元民に愛されるお店は、最近移転して新しくなりましたが味は変わらず庶民の味を守り続けています。こだわりの味わいをぜひ堪能してくださいね。

マイルドな旨味スープにハマる人多数！「誠や」

ここ、「誠や」のブラックラーメンは中毒性がある？と評判です。もちろん見た目は真っ黒スープでインパクトがすごいですが、ここのスープはマイルドな塩味で飲みやすいんです。もちろん人により感じ方は変わりますが、二口も飲めないという塩辛いスープが多い中、ここは旨味が強く飲みやすかったとの口コミも多数。チャーシューもトロトロで、もちろん縮れ麺も旨味スープがよく絡み美味しいと評判。旅の終わりに味わい残るB級グルメでしめてみてはいかがでしょうか？

愛されて50年！味も選べる「ダルマヤラーメン北代店」

ダルマヤラーメンは、50年以上も続いている老舗のラーメン店です。ブラックラーメンという言葉ができる前から、「ヤング」という名前で黒醤油ラーメンを提供し続けてきました。現在は醤油味ラーメンはアッサリ系「元祖」と濃い口「ヤング」（ブラックラーメン）の2種類あります。麺は自家製麺でスープに負けないほどのこだわりを見せていて、麺が旨い！と絶賛する口コミも多数見られます。またこどもラーメン体験教室などのワークショップもあり、お子さんからお年寄まであらゆる世代に愛される老舗ラーメン店です。

独自でゼロから開発した特製ダレが自慢「らぁめん次元」

高岡駅北側すぐに「らぁめん次元」があります。ここの黒醤油らーめんは、焦がし醤油と5時間かけて煮込んだチャーシューの煮込みダレを合わせた特製ダレで塩分を抑えたまろやかな味が特徴です。店主が3年かけて独自に開発した味で、仕上げのブラックペッパーがラーメン全体の味を引き締め、甘みや旨味がしっかり感じられる一杯です。厚切りチャーシューもジューシーで食べごたえありです。最後まで完食できるラーメンなので初心者向けかも知れません。口コミサイトでも高得点のお店なのでぜひいちど食べてみてくださいね。

ラーメンショーでグランプリ！海外へも進出「麺家いろは射水本店」

「麺家いろは」は、東京ラーメンショーで「富山ブラックラーメン」を全国に知らしめたお店として有名になりました。スープはまぎれもなく真っ黒でしっかりとブラックなのですが、魚醤を使う事であっさり仕立てになっています。見た目のインパクトを残しながらそれでいて美味しく飲める味は、ブラックラーメン初心者にもおすすめですよ！東京ラーメンショーでは5度にわたり、売上数第1位という記録を出し、今や国内8店・海外16店に進出しました。国内外でファンの多い味をぜひ体験してみてくださいね！

身体にやさしい健康志向ブラックラーメン「ラーメン 蓮」

「ラーメン蓮」は、「ブラックラーメンを食べてみたいけど塩分がちょっと心配･･･」と健康を気遣う方におすすめの店です。化学調味料などに頼らず国産無添加の素材で作った身体にやさしいラーメンで、味の決め手は国産の昆布でじっくりとった旨味たっぷりミネラル豊富なスープ。このミネラル豊富なスープのおかげか、食後ももたれなく胃にもやさしい感じがするという声もあります。健康志向のブラックラーメンを食べたい方はぜひおすすめします！

正統派ブラックラーメンの味を守る〆ラーメン「居酒屋中嶋」

こちら「中嶋」はラーメン店ではなく、居酒屋ですが店構えはスナックのようです。ここで〆のブラックラーメンを出しています。店内はカウンターで7席しかないこじんまりとした店ですが、ここの主人はあの大喜で修行をして、喜八をたちあげそこを譲り居酒屋にて正統派ブラックラーメンの味を守っているそうです。流行の塩味の少ないものではなく、本来の、ご飯と一緒に食べるためにガツンと塩辛い味のスープを出しています。それでも旨味とコクが塩辛さとともにありこれぞブラックラーメン、という一杯です。やはり富山に来たらオーソドックスなブラックラーメンでしめくくりませんか？

富山のB級グルメブラックラーメンを食べてみよう！

ブラックラーメンという呼び名で流行る前から、富山ではおなじみの濃口黒醤油らーめんは、スープの塩辛さだけじゃなく旨味やコクもあり、それに見合ったジューシーなチャーシューにスープを絡めとる中太麺といずれも強めの具材です。昔の労働者飯から始まった力強い味は今や富山を代表するB級グルメへと進化しています。ぜひ富山に来た折には食べてみてくださいね！