富士山がそびえる雄大な静岡で桜の名所を巡る！10選

日本の象徴、富士山を擁し、緑茶の生産量日本一の静岡県。縄文時代の遺跡が約2000か所もあることから、遥か昔より豊かな土地であったことを感じられます。そういった県だからこそ、桜の名所も数多くあり、昔から慕われている所や、地元の人の手により桜が花開くようになったところなど様々です。今回は数多くある桜の名所から10カ所を選んでご紹介していきます。

山を登りながら桜を堪能！「日本平の桜」

日本観光地百選で1位に選ばれたこともある名勝地です。ソメイヨシノ、八重桜が花開きます。山頂だけでなく山頂に続くパークウェイ、旧道にも桜が咲き誇り、ドライブをしながら桜を見る事ができます。無料の360度展望台があり、桜とともに海、山、街並みを見渡せてとても綺麗です。快晴なら富士山やアルプスを見ることも可能です。二階にはカフェなどもあり、通路にはベンチもあるので、景色を楽しみながら、休憩も出来ます。展望通路へはエレベーターもありますので、高齢の方なども登って景観を楽しむことが出来るでしょう。日本平お茶会館が敷地内にあり、お茶の販売とお茶摘み体験をすることが出来ます。子どもと一緒に体験し、静岡の美味しいお茶を堪能するのもいいですよ。近くに日本平動物園があるので、帰りに動物たちを見て、その様子を楽しむのもおすすめです。

早咲き河津桜発祥の地！「河津川沿い桜並木」

開花が2月から3月初めの早咲き桜である河津桜。桜の原木が河津町にあるため、「カワツザクラ」と呼ばれています。ソメイヨシノよりもピンク色が強く、違う趣を感じられます。発祥の地である河津町の桜並木は、川沿いに植えられていて、海岸まで2km近くにわたって続きます。道の途中には菜の花もあり、ピンクと黄色のコントラストが素敵ですよ。開花シーズンには河津桜まつりが開催され、多くの観光客でにぎわいます。出店も数多くありますので、食べながら、飲みながら桜を楽しめます。気温がまだ低いことが多いので、座って花見をするのには向かないかもしれません。夜間はライトアップされ昼間とは違った雰囲気を感じられます。暗い中、光に照らされた桜は見事な景観です。近隣で宿泊し、夜桜を楽しむのもいい贅沢ですね。少し離れれば、並木ではありませんがお花見できる場所は他にもあります。周辺もめぐってみてはいかがでしょうか。

災害にも負けずに佇む日本最古の桜！「狩宿の下馬桜」

日本五大桜の1つであり、国の特別天然記念物に指定されています。赤芽白花山桜（あかめしろばなやまざくら）といい、日本最古級のヤマザクラです。台風や落雷で損傷しながらも、そこから若芽が出て、現在の姿があります。源頼朝が富士の巻狩りを行った際、本陣が置かれた狩宿の本陣門前で、頼朝が馬から降りて、その馬をつないだ場所だと言われています。菜の花も同じ時期に咲くので、黄色とピンクの美しい花をめでることが出来ます。天気が良ければ富士山と一緒に見ることが出来て、歴史の重みを感じられるでしょう。見る時間帯は富士山が順光になる午後がおすすめです。開花シーズンには狩宿さくらまつりが開催され、露店では、甘酒の無料配布や地元富士宮の地酒などが販売されます。お茶会に琴の演奏もあったりして、日本の春の宴を味わうことが出来るでしょう。

伊豆半島にある桜の展示場！「さくらの里」

「さくら名所100選」に指定されており、40種、約1500本の桜が4万㎡の広い園内に植栽されています。様々な品種の桜が9月下旬から5月まで、順次開花するスポットとして有名です。特に4月初旬頃から咲くソメイヨシノが満開の頃はとても見事。芝生の公園で、中に屋根付きの休憩所が有りますので、お弁当持ち込みで1日ゆっくり楽しむことも可能ですよ。大島桜、八重桜、枝垂れ桜、伊東の桜などあり、開花が一斉ではないので、日にちを変えて行っても何かしらの桜が咲いています。子どもを連れて行っても遊ばせられるくらいに広い敷地です。 お弁当を食べても良いかと思います。園内に常設されているさくらの館では、植えられている桜の花、日本全国の桜の名所や名木などの写真があり、桜の事を知りつつ、他の名所をチェックすることもできます。

ダム湖の上に華麗に花開く！「秋葉ダム千本桜」

秋葉ダム湖を中心に南北7.5kmに渡って約1000本の桜が咲き乱れ、湖面とのコントラストが見事な名所。その様子から「秋葉ダム千本桜」と呼ばれ、浜松市内有数の桜のスポットとなっています。吊り橋がかかっており、そこから眺める湖と桜の様子も一味違う美しさがあります。山の緑と相まって、多少の葉桜が出てきたとしても、趣を感じられるのも魅力です。例年3月下旬から4月上旬にかけて秋葉ダム桜まつりが開催するときは、地元の特産品であるこんにゃくやおでん、五平餅などが販売されますので、お土産にも困らないですよ。開花の時期には夜桜のライトアップも行われ、暗闇に光る桜を堪能することもできます。詳しくは問い合わせ先にて確認をお願いします。

由緒ある秩父宮の庭園！「秩父宮記念公園の桜」

御殿場のシンボル的な観光名所で、4月上旬から中旬にかけて、枝垂れ桜や富士桜、大島桜が見頃を迎えます。一番の桜は、茅葺きの母屋に寄り添うように咲く、樹齢130年の枝垂れ桜でしょう。富士山を望むこともできるので、その情緒ある風景は心に染み入ります。約6万㎡の敷地には四季折々の植物が植えられており、同じシーズンではツツジ、クリスマスローズ　チューリップなども咲いていて、まさに花の公園と言えるでしょう。蝶々が飛んでいて、カメラに捉えられれば可愛らしい写真になりますよ。桜まつり期間中はライトアップが行われ、美しい夜桜が楽しめます。桜以外の季節でも、ユリやコスモス、キンモクセイが咲きます。他の季節にも訪れて四季を感じるのもいいでしょう。

川沿いに並ぶ桜は車から見ても美しい！「狩野川さくら公園」

狩野川流域に、ソメイヨシノの桜並木が約450m続く桜の穴場スポットです。古木が多いため、どことなく威厳も感じられる桜の木が並びます。桜の下を車で通って行ってもなかなか見ごたえがありますよ。お弁当を持って行って、桜の下でお花見ランチを楽しむこともできます。桜のみならず菜の花などの野花も咲いているので、ゆったり散歩をしてもよし、自転車で桜を楽しむのもいいですね。天気に恵まれると富士山も見ることが可能なので、さらに美しい光景になるでしょう。桜のシーズンになると、夜間にライトアップがされるので、昼とは違う幻想的な光景を楽しむこともできます。近くにある道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」で狩野川ラフトの受付もあるので、桜を見た後はのんびり川下りを楽しむのもいかがでしょうか。

桜と藤の花をたっぷり堪能出来る！「蓮華寺池公園の桜」

約1.5kmの池の周りを中心に、約1300本の桜が咲き競う公園です。ソメイヨシノは3月中旬から4月上旬、サトザクラは4月上旬から下旬と、長い期間桜を鑑賞することが可能です。春から夏にかけては梅、花菖蒲、藤、蓮と次々に咲いて、花をたっぷり楽しむことが出来るでしょう。鴨がたくさん居る池を中心に、トイレ、ベンチの他、ジャンボすべり台、子供広場、日本庭園、野外音楽堂があるので、子どもも大人もそれぞれ楽しむことができます。敷地内には売店、周辺にはカフェもあるので、お菓子やコーヒーを楽しみながら休憩してもいいでしょう。藤の花が咲く4月中旬からGW頃には、藤まつりが開催されます。藤枝桐タンス、だるま、お茶などの名産品が売られていたり、ステージイベントが開かれて盛り上がります。桜の時期を過ぎてもまだまだ楽しみがありますよ。

広大な敷地に美術館や展望台も！「駿河平自然公園」

八重桜の淡いピンク色と森の緑が印象的な自然公園です。約43,000㎡もの広さがあり、落ち着いた雰囲気の中、のんびりと桜を楽しむことができます。130mある吊り橋から眺める自然の景色も一味違うものがあります。近くにはビュフエ美術館やお洒落なレストランがあり、少しリッチな気分で芸術に触れたり、お食事をして、さらに非日常感を味わえるでしょう。季節によっては蛍や紅葉も見れるので、時期を変えてまた行ってみるのもいいですね。他にもクレマチスの丘や井上文学館、展望台に自然の湧き水を使った池が設置されていて、自然の光景を鑑賞するだけではない楽しみがあるため、通年にわたって多くの人が訪れやすい、癒しのスポットともいえるでしょう。

鎌倉の将軍が崇拝した守り神の社！「三嶋大社の桜」

源頼朝が源氏再興を祈願し、成功以来、鎌倉幕府の将軍たちが崇敬した大社です。三島の地名の由来にもなっています。大鳥居を通ると、総門までの道は両側が桜と神池に囲まれる形になり、厳かさと美しさが染み入ります。植えられているのは枝垂れ桜の他、河津桜、大島桜、ソメイヨシノ、八重桜など約15種、200本程あり、2月中旬から4月中旬頃まで桜が花開く様子を見られます。その他にも、国の天然記念物に指定されているキンモクセイ、神門や舞殿、本殿の彫物はとても立派で、歴史を感じさせます。また、開花期間中の夜には美しくライトアップされた夜桜を見ることができ、暗い中でも映えるピンク色の参道は、神秘的な雰囲気がありますよ。鹿が神鹿園という場所で飼われており、餌を買ってあげることもできます。元々は大正の頃奈良からやってきたとの事。世代を繋いで大社を見守ってきた鹿をめでて和むのもいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか？富士山と桜を併せて見ることが出来る場所もあれば、昔の栄華を感じながら桜鑑賞が出来る所もあり、静岡県の様々な魅力を感じながら桜を楽しめるのではないかと思います。関東と近畿を結ぶ場所でもあるので、途中の寄り道地点として足を止めてみるのもいいでしょう。ぜひ、静岡の桜を見に行ってみてくださいね。