内陸の自然豊かな群馬県桜の名所10選！

関東平野の北西部にあり、日本一流域面積が広い利根川の源流を擁する群馬県。平野部から山岳地帯まであり、地域によって様々な景色を拝ませてくれます。自然の宝庫である「尾瀬国立公園」が有名ですが、桜の名所も多々あります。山岳地帯ならではの冬桜が咲き乱れる所から、定番のソメイヨシノ並木まで、群馬で花見をするならぜひ押さえておきたい10カ所のスポットをご紹介します。

地元に愛され続けた桜並木！「赤城南面千本桜」

国道353号線から忠治温泉までの約3.5kmの道路沿いに、ソメイヨシノ、約1400本が植栽されています。満開になると、ひたすらに桜が続く道となり、1日中歩いても桜を楽しめるでしょう。花の位置が低めなので、花の近くまで寄って見ることが出来るのも嬉しいです。夜はライトアップがあるのでまた違う楽しみ方ができます。開花シーズン中は桜まつりが開催され、出店もたくさん並び、観光客で大賑わいとなります。標高が少し高い場所なので、開花が平地より遅い傾向があります。例年ゴールデンウィーク前が満開の時期なので、時期をずらしてお花見をしたいという人におすすめです。また、夜は真冬並みの寒さになるので、防寒の準備をしっかりしたほうが良いでしょう。近くには「みやぎ千本桜の森」という芝桜や他の桜が植栽されたスポットもあるので、そちらも併せていくと、さらに桜を堪能できますよ。

冬桜が可愛らしく、1年に2度桜を楽しめる！「桜山公園」

「日本さくら名所100選」にも選ばれている47ヘクタールもの広い公園です。4月にソメイヨシノが咲き誇るのはもちろんですが、冬桜が約7000本植えられており、例年11月末～12月初旬にも桜を楽しむ事が出来ます。特に紅葉とのコラボが珍しく、美しいですね。夜のライトアップも冬の時期に行われ、紅葉と桜と池が、夜の闇にほんのり照らされる光景は幻想的です。遊歩道が整備されていますが、山であるために昇り降りが多いです。かつて山火事で冬桜のほとんどが燃えてしまうも、保存会によって苗を植えなおして復興したという、地元の人にも愛されている場所です。「桜山まつり」も毎年12月1日の開催で、寒い中でもたくさんの人が訪れ、屋台や縁日で盛り上がります。防寒はしっかりしていきましょう。

高崎市街地のオアシス！「高崎城址公園の桜」

JR高崎駅から徒歩10分ほどの所にあり、すぐそばに高崎市役所もある市民憩いの広場です。春には高崎きってのお花見処となります。徳川家康の命を受けた井伊直政によって築城された高崎城ですが、今は三の丸外囲の土居と堀、乾櫓、東門が残っています。城の名残でもあるお堀の周りに、約300本ものソメイヨシノが植えられていて、風情を感じる花見ができます。昼間は水面に映る桜を楽しみ、夜はライトアップされてほのかに光る桜を見ることが可能です。乾櫓も桜と合わさることで歴史の趣をより強く感じられるでしょう。鳥小屋が設置されており、中には孔雀や白鳥がいて、立派な姿を見せてくれることも。季節に応じてイベントが行われ、その会場になってもいます。詳しくはお問合せして確認をお願いします。

アトラクションを楽しみながら桜を鑑賞！「華蔵寺公園」

遊園地が併設されている、憩いの場。春は桜やつつじ、初夏には花菖蒲が咲き、花の公園ともいえる美しさを目の当たりにできます。園内に植えられた約1000本ものソメイヨシノが満開になると、見事なピンク色になり、さらにテンションが上がります。お弁当を持ってきてもよし、屋台が出ているので買って食べてもよしの遊び場となってます。春の桜の時期は出店にこたつが出ている所もあり、冷えるときがあるこの季節には助かります。桜の開花時期は、提灯によるライトアップがあり、夜桜をゆったり見ながら散策することもできますよ。遊園地は入場料無料で、乗り物の料金も安価なので、低予算で大人も子どもも楽しめます。高さ65mの観覧車もあり、乗ると真上から桜を見ることもできます。高いところから桜を見下ろせる場所は珍しいので、ぜひ乗ってみてください。

林に囲まれながら散歩を楽しめる！「敷島公園の桜」

前橋市北西部、利根川の東岸に位置し、約2,700本もの鬱蒼とした松林の中にある公園。春には立派な枝垂れ桜、河津桜が咲き誇り、地元の人にも昔から親しまれている場所です。桜吹雪の中を歩くと癒されます。開花シーズンに群馬スポーツセンターに向かう道を通過すると、桜並木になっていてとても綺麗です。夜のライトアップも美しく、夜桜を楽しみながらお散歩をするのにぴったりです。ボート用の池もあり、ボートに乗ることも可能です。水上をゆらゆら揺れる感覚を味わいながらのんびり過ごすのもいいでしょう。園内では大きな食事処はありませんが、近くにはうどん屋や喫茶店があり、休憩する場所も整っています。秋になると紅葉や銀杏がとても美しい事でも評判なので、季節を変えて訪れるのもいいですよ。

白衣大観音様の威厳と桜の絶景を楽しもう！「高崎観音山の桜」

高さ41.8m、重さ約6000トンの高崎市のシンボル的な存在である高崎白衣大観音。高崎観音山の桜は、この観音様を囲むようにソメイヨシノやヤマザクラなどが植えられています。山全体で約3000本の桜があるので、広大さも感じられるでしょう。桜のピンク色と高崎白衣大観音の白色がマッチして、荘厳な雰囲気を漂わせます。開花の時期には桜見物の人々で賑わいを見せます。毎年参道には土産店や飲食店が軒を連ね、気軽に群馬の名物を味わえます。また、開花時期はライトアップにより夜桜見物も楽しめます。見晴台があり、そこでは高崎市内の夜景も見ることが可能なので、桜と併せて夜景も楽しめますよ。子どもが自分の力で遊べるようにしているケルナー広場があり、子どもを連れて行っても安心して過ごせます。

谷川岳が見守る桜と温泉の地！「水上温泉の桜」

水上温泉を代表する景勝地である諏訪峡は、春になるとソメイヨシノや八重桜が咲き誇り、周辺がやわらかな春色に包まれて和みます。みなかみ町内で標高の差があるために、約1か月ほど各所で桜を見ることが可能です。冠雪の谷川岳をバックに、雪解け水によって増水した利根川の豊かな渓流と満開の桜のコラボレーションは絶景です。遊歩道では桜と足並みを揃えるかのように水仙やレンギョウも彩りを添え、季節を感じながら散策を楽しむことができます。夏場はラフティングやカヌー等のウォータースポーツも盛んに行われていますし、秋になると紅葉が美しくなり、冬はスキー場も開かれます。アウトドアが好きな方は季節を変えていくのもいいですよ。

桜を見ながらパワースポットで開運！「妙義神社」

日本三大奇勝のひとつ、妙義山の主峰、白雲山の中腹にある妙義神社の参道に、樹齢約200年といわれるシダレザクラ並木が続いています。満開になると、桜のアーチを作り、目を楽しませてくれます。「総門」「唐門」の奥に、豪華絢爛な本社があり、国の指定重要文化財となっております。随神門や旧宮様御殿の周辺には、桜だけでなくムラサキツツジが咲き、神聖な雰囲気を醸し出しています。参道だけでなく、境内の枝垂れ桜も見ものですよ。妙義神社から車で約3,4分ほどの所にある妙義山パノラマパークでは、3月中旬頃から河津桜が見頃になってきます。道の駅も近くにあり、物産品や季節によってフレーバーの変わるソフトクリームもあるので、立ち寄って休憩するのもいいですね。

御殿場のシンボル桜が悠然と花開く！「沼田公園の桜」

約210本の桜があり、見頃の時期には多くの観光客や市民が訪れ、桜の名所として親しまれる沼田公園。なかでも石垣の上にある御殿桜は樹齢400年以上とも言われ、沼田城址のシンボル的なヒガンザクラの樹です。風格を感じる枝振りをじっくり見てみるといいでしょう。他にはソメイヨシノ、エドヒガンがあり、桜越しに街並みを見るとホッとします。園内にはツツジやチューリップなども咲いているので、花に包まれながらの散歩を楽しめます。開花シーズンになるとさくら祭りが開催され、屋台も出店します。敷地内には遊具も多少あり、整備がされています。動物舎もあり、孔雀やセキセイインコが見れるかもしれませんので、子どもを連れて遊ばせても楽しめるでしょう

動物たちと桜のコラボをご堪能あれ！「伊香保グリーン牧場」

伊香保グリーン牧場は榛名山中腹に位置する観光牧場です。場内には19品種約1500本の桜があり、4月中旬のソメイヨシノから5月上旬のヤエザクラまで1か月近く桜を楽しむ事が出来ます。およそ800本あるソメイヨシノは、場内の見晴らし山から眺めると雲海のように見えることから、「榛名雲海桜」と名付けられています。樹齢40年を超える木も多く、迫力のある桜を楽しむことができるでしょう。牧場だけあって、牧羊犬、うま、ひつじ、やぎ、うさぎに会うことができます。運が良ければ桜と動物を一緒に写真に写せるかも？特に、牧羊犬がひつじを追い込み、たくさんのひつじが一気に走る様子は圧巻で人気も高いです。桜鑑賞以外にも様々な体験ができますが、有料のものも多いので、詳しくはホームページにて確認をお願いします。

まとめ

群馬の花見処はいかがでしたか？市街地から温泉、公園、牧場まで、幅広いスポットで桜を楽しむ事が出来ますね。あなたの行きたいと思うスポットに桜があれば、ぜひ開花シーズンに合わせて行ってみることをお勧めします。山間部のスポットだと4月半ばでも桜が咲いている所もありますので、時期をずらして桜を鑑賞したいという人にもおすすめです。春の群馬を訪れる機会があれば、ぜひチェックしてみてください。