2019年10月14日更新
ほたるが飛び交う幻想的な世界を見に行こう!全国のほたるの名所10選
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ほたるがたくさん飛び交う幻想的な景色を間近で見たことはありますか?水がきれいなところにしか生息できないほたるは、年々数が減ってきていると言われています。ですが、日本にはまだまだたくさんのほたるを見られるスポットがいくつもあります。写真で見るのも十分美しいですが、実際に目の前で見るとふわふわと動き回る美しく儚い輝きに感動すること間違いなし!ほたる鑑賞ができる全国のほたるの名所をご紹介します。一般的にゲンジボタルは、5-7月、ヘイケボタルは、6-8月が見頃です。ホタルが飛び交う季節に、出かけてみてください。
この記事の目次
- 1 見渡す限りに飛び交うゲンジボタルの名所「長野県・松尾峡ほたる童謡公園」
- 2 大自然に囲まれた飛鳥川を飛び回るゲンジボタル「岐阜県・飛鳥川一帯」
- 3 平成の名水百選にも選ばれたきれいな水に住むほたる群「愛知県・鳥川ホタルの里」
- 4 ゲンジもヘイケも乱舞するほたるの里「三重県・鈴鹿ほたるの里」
- 5 神社をバックに儚げな淡い光を放つヒメボタル「兵庫県・内尾神社」
- 6 無数のほたるが飛び交う様子はまるで満天の星空!「岡山県・北房ほたる公園」
- 7 日本で唯一の特別天然記念物に指定された名所「滋賀県・米原市長岡」
- 8 保存会によって美しく蘇ったゲンジボタル「宮城県・東和町鱒淵川周辺」
- 9 無農薬のエコ農法によって復活した水田のほたる「石川県・渡津蛍の里」
- 10 日本最小のヤエヤマヒメボタルの乱舞「沖縄県石垣島・バンナ公園」
- 11 まとめ
見渡す限りに飛び交うゲンジボタルの名所「長野県・松尾峡ほたる童謡公園」
松尾峡は明治時代からほたるの名所として有名なところで、昭和60年にはゲンジボタルを町の特別シンボルとして定めています。そんなゲンジボタルが見られるのはだいたい6月中旬から下旬頃。ピークの時期に合わせて信州辰野ほたる祭りも開催されます。とにかくほたるの量が多いのが特徴で、特に多かった2017年には30万匹以上のほたるが発生したそうですよ。これだけの量が見られるところはなかなかないですよね。蒸し暑い日の20時から21時頃を狙っていくと比較的多く見られるということです。
施設名:松尾峡ほたる童謡公園
住所:長野県上伊那郡辰野町大字平出1006-1
TEL:0266-41-0258
アクセス:中央道伊北ICから車で20分。JR辰野駅より徒歩15分。
HP:http://kankou.town.tatsuno.nagano.jp/firefly/info/hotaru-doyo-koen.html
地図:「松尾峡ほたる童謡公園」への地図
大自然に囲まれた飛鳥川を飛び回るゲンジボタル「岐阜県・飛鳥川一帯」
谷汲神原地区の飛鳥川一帯では、6月初旬頃から中旬頃にかけて自然繁殖した美しいほたるが見られます。とても自然が豊かなところで、山々をバックに光り輝きながら飛び回る無数のほたるの姿は感動的です。20:00〜21:00頃がよく飛んでいるようです。川沿いはほたるの保護のため、通行禁止となっています。町営の駐車場があるのでそちらに車を止めて歩いて向かいましょう。田舎の道なので真っ暗ですが、ほたるの光を邪魔しない程度の手作りの灯篭などが置かれていたりと町の人がほたる鑑賞のために配慮してくれています。
施設名:飛鳥川一帯
住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲神原地内
TEL:0585-22-2111(揖斐川町役場商工観光課)
アクセス:大垣ICから車で50分
HP:http://www.tanigumi.or.jp/other/hotaru.htm
地図:「飛鳥川一帯」への地図
平成の名水百選にも選ばれたきれいな水に住むほたる群「愛知県・鳥川ホタルの里」
水晶山のふもとに流れる鳥川には天然のゲンジボタルがたくさん生息しています。5月下旬頃からほたるが出始めて、6月中旬にピークを迎えます。ピークには1000匹を越えるホタルの舞う幻想的な光景が見られます。すぐそばには廃校を利用した岡崎市ホタルの学校があり、ほたるや自然環境について学ぶことができます。土日祝日にはイベントも開催しているので、ほたる鑑賞の前にぜひ立ち寄ってみてください。ほたるの事を知ればますます見るのが楽しくなりますよ!
施設名:鳥川ホタルの里(岡崎市ホタル学校)
住所:愛知県岡崎市鳥川町小デノ沢5-1
TEL:0564-82-3027
営業時間:9:00〜17:00(6月のみ21:00まで)
定休日:月曜日
アクセス:岡崎東I.Cから車で10分
HP:https://okazaki-kanko.jp/mizutomidori/hotarunosato
地図:「鳥川ホタルの里(岡崎市ホタル学校)」への地図
ゲンジもヘイケも乱舞するほたるの里「三重県・鈴鹿ほたるの里」
鈴鹿ほたるの里は八島川の付近に5月下旬から6月中旬頃にかけては天然のゲンジボタル、6月下旬から7月上旬頃にかけては天然のヘイケボタルが見られるほたるの名所です。駐車場や鑑賞路は安全に整備されており、係員が駐在している時間帯には鑑賞路接続通路の照明がついています。鑑賞路以外はマムシが出たり川への転落の危険性があるため、絶対に出ないように気をつけてください。毎年5月後半にほたる祭りも開催されていますよ。
施設名:鈴鹿ほたるの里
住所:三重県鈴鹿市西庄内町地内
TEL:090-4859-0113(西庄内町上野自治会)
営業時間:月〜木/19:00~22:00、金・土・日/19:00~23:00まで係員駐在(雨天時は不在)
アクセス:鈴鹿ICから車で10分
HP:https://www.suzukahotaru.com
地図:「鈴鹿ほたるの里」への地図
神社をバックに儚げな淡い光を放つヒメボタル「兵庫県・内尾神社」
兵庫県にある内尾神社では、6月中旬から7月上旬にかけてヒメボタルが飛び交います。水辺で育つゲンジボタルやヘイケボタルとは違い、ヒメボタルは陸生なので神社の前で見ることができるんですね。大きさもゲンジボタルより一回り小さく、光も弱くデリケートです。ゲンジボタルは1〜2秒ほど光り続けながら飛びますが、ヒメボタルは点滅しながら飛ぶために写真に写すと帯のような光ではなく連続した丸い点として写るんです。神社をバックに飛ぶ儚げな光はまさに幻想的な世界です。
施設名:内尾神社
住所:兵庫県丹波市氷上町三原13
TEL:0795-82-0803
アクセス:石生駅から車で20分
HP:https://www.tambacity-kankou.jp/members/detail.php?id=274
地図:「内尾神社」への地図
無数のほたるが飛び交う様子はまるで満天の星空!「岡山県・北房ほたる公園」
岡山県の北房エリアは、環境省の「ふるさといきものの里百選」にも選ばれた岡山の代表的なほたるの里。北房ほたる公園を中心に備中川沿いには、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類が生息しており、6月上旬から6月下旬にかけてほたる鑑賞をすることができます。まるで満天の星空のようにほたるが乱舞する光景には日本一の声も。毎年6月の第二土曜日にはホタルの夕べin北房が開催されます。
施設名:北房ほたる公園
住所:岡山県真庭市下呰部1203-1
TEL:0866-52-2111(真庭市北房振興局)
アクセス:北房ICから車で10分
HP:https://www.okayama-kanko.jp/spot/11432
地図:「北房ほたる公園」への地図
日本で唯一の特別天然記念物に指定された名所「滋賀県・米原市長岡」
滋賀県米原市にある「長岡のゲンジボタルおよびその発生地」は、国の特別天然記念物に指定されている場所。天然記念物に指定されているほたるの発生地は全国に11か所ありますが、特別天然記念物は日本で唯一ここ長岡だけなのです。ほたるがよく見られるのは、20:00〜21:00、23:00前後、2:00前後の3回。毎年6月頃には天野川の流域で天の川ほたるまつりが開催されます。当日はシャトルバスの運行もあり、毎年多くの人が訪れています。
施設名:米原市長岡エリア
住所:滋賀県米原市長岡
TEL:0749-58-2227(米原市天の川ほたるまつり実行委員会事務局)
アクセス:JR近江長岡駅から徒歩5分。米原ICから車で15分。
HP:https://kitabiwako.jp/spot/spot_5332
地図:「米原市長岡エリア」への地図
保存会によって美しく蘇ったゲンジボタル「宮城県・東和町鱒淵川周辺」
登米市東和町の鱒淵川の周辺では、毎年6月下旬から7月上旬頃までゲンジボタルを見ることができます。ほたるの発生期間中は、テントが設置されて係りの方が駐車場へと誘導してくれます。この地域のホタルは一時農薬などによって大きく減ってしまっていましたが、鱒淵源氏ホタル保存会が結成され徐々にその数を増やしてきました。そして国の天然記念物にもなりました。同じゲンジボタルでも西日本と東日本では少し光り方が違うので、光り方を見てみるのも面白いかもしれませんよ。
施設名:東和町鱒淵川周辺
住所:宮城県登米市東和町米川軽米地区(鱒渕簡易郵便局~源氏ボタル交流館の間)
TEL:0220-53-4111(東和総合支所)
アクセス:登米ICから車で20分
HP:http://miyagi-yonekawa.com/pickup/genjibotaru/
地図:「東和町鱒淵川周辺」への地図
無農薬のエコ農法によって復活した水田のほたる「石川県・渡津蛍の里」
無農薬でお米を作っている石川県白山市にあるおおた農場。このおおた農場を中心に、水田の周りには毎年10日間ほどヘイケボタルが飛び交います。一時はほたるが見られなくなってしまったものの、農薬や除草剤を使わないエコ農法によって渡津ホタル保存会が再びほたるを呼び戻し復活させたのです。また近くを流れる大日川ではゲンジボタルが見られるため、2種類のほたるを楽しめます。ホタルが飛び始めるのはだいたい6月中旬頃から。車のヘッドライトで死んでしまうこともありますので、くれぐれも車では蛍の里に近づかないようにお願いします。
施設名:渡津蛍の里
住所:石川県白山市渡津町ロ106(おおた農場)
TEL:076-254-2198(渡津ホタル保存会:太田)
営業時間:日没〜21:30
アクセス:白山ICから国道157号線を南へ50分。金沢駅から車で50分。
HP:http://www.urara-hakusanbito.com/festival/view/1217
地図:「渡津蛍の里」への地図
日本最小のヤエヤマヒメボタルの乱舞「沖縄県石垣島・バンナ公園」
日本でも八重山諸島にのみしか生息していない、ヤエヤマヒメボタル。大きさはわずか2〜5mm程度と、日本最小のほたるなんです。山の中で成長する希少なヤエヤマヒメボタルが見られるのは、だいたい4〜6月頃。そんなヤエヤマヒメボタルを見るのにおすすめしたいのが石垣島の市街地から車で数分の標高230mのところにあるバンナ公園。公園の中にホタル街道があり、運が良ければ1000匹ほどの乱舞が見られます。ただし、見られるのは日没後のわずか30分だけ。明るいうちに鑑賞スポットへ移動して日没まで待機しましょう。帰りは真っ暗になりますし、ハブが出る可能性もありますので、初めての方はガイドツアーに申し込むことをおすすめします。
施設名:バンナ公園
住所:沖縄県石垣市字石垣961-15
TEL:0980-82-6993
営業時間:9:00~21:00
定休日:年中無休
アクセス:市街地から車で約6分。新石垣空港から車で約25分。
地図:「バンナ公園」への地図
まとめ
ほたるは繊細で貴重な生き物です。ほたる鑑賞に行く際には、ゴミを落とさない。スマホ・カメラなどの光は出さない。大きな音を出さない。捕まえない。などマナーを守って節度ある行動を心がけましょう。ほたるは光ることで会話をし、子孫を残しています。限られた時間しか光ることができないので、そっと見守ってください。いつまでもこの美しい景色が見られる日本であってほしいですね。
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