2017年07月14日更新
- お寺・神社(20)
東大寺の人気観光スポットまとめ!奈良の大仏様に会いに行こう!
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1000年以上の歴史を誇る日本の古都・奈良県。そんな奈良県の観光と言えば、多くの方が想像されるのが、やはり東大寺、そしてその大仏ではないでしょうか?圧巻の大きさを誇るその大仏だけでももちろん観光を楽しむことができますが、実はそれ以外にも東大寺には魅力が盛りだくさんあるんです。今回はそんな東大寺観光には欠かせない見どころスポットをご紹介してまいります。
この記事の目次
東大寺ってどんなところ?
東大寺とは8世紀前半に、聖武天皇が仏教によって国家の安寧をはかる鎮護国家思想に基づいて、国力を結集して建立した1000年以上の歴史がある寺で、その建築のスケールの大きさには圧倒されます。
世界遺産にも登録されており、その特徴は奈良の大仏(盧舎那仏)という巨大な仏像と、それを覆う木造の巨大な大仏殿です。この東大寺は、古代より日本文化に多大なる影響を及ぼしてきました。ぜひそんな東大寺観光で、日本の文化に触れてみましょう。
それでは、そんな東大寺の素晴らしい見どころを順番にご紹介してまいります。
1. 金剛力士像が立つ「南大門」は必見!
東大寺の参道へはこの南大門から入ります。南大門自体が国宝に指定されており、両脇には国宝の金剛力士像と重要文化財の石造獅子が立っています。巨大な木造の門であり、巨大寺院である東大寺の入り口らしい歴史を感じさせる佇まいをしています。また、門の前では奈良らしく鹿が闊歩しており、癒されることもできます。
金剛力士像は高さ約8mの像で、南大門の中にいます。左側の口を開いている像が阿形で、右側の口を閉じている像が吽形です。これらの像は運慶が中心となり建てられたと考えられています。
2. 南大門を抜けたら「中門」へ
金剛力士像に出迎えられながら南大門から入り、参道を進むと今度は中門が見えてきます。こちらも重要文化財に指定されています。南大門が落ち着いた風合いの建築だったのに対して、中門は和の原点を感じさせるすっきりした、洗練されたデザインになっています。
この中門には、東方を守護する持国天と、西方を守護する兜跋毘沙門天が飾られています。南大門の金剛力士像と合わせて、東大寺観光では絶対に欠かせない必見スポットですので、ぜひ注意して見てみてくださいね。
3. 東大寺の最大の見どころの「大仏殿」
東大寺といえば、誰もが想像するのが、やはり大仏殿の大仏ではないでしょうか?そんな東大寺観光のメインとなる大仏殿は、中門を通るともうすぐそこです。この大仏殿なくして東大寺は語れません。高さ46.8m、間口57m、奥行50.5mの巨大な木造建築で、圧巻の大きさを誇ります。
743年に大仏建立の詔を出した聖武天皇は、遷都を繰り返し、奈良の地にこの東大寺を建立するに至りました。その後何度かの戦火による被害を被りながらも、再建することでこの古の姿を現代にまで伝えています。
3-1. 大仏殿の正面には「金銅八角燈籠」
大仏殿の正面には、国宝の金銅八角燈籠がそびえ立っています。高さが4.5mあり、圧巻の美しさを誇ります。戦国時代の戦火の中で火の海に晒されながらもこの燈籠は耐え抜いて、奈良時代に作られた姿を現在にまで伝えています。まずは大仏殿に入る前に、この歴史ある金銅八角燈籠を見てみましょう。
3-2. 大仏殿の中に入ると圧巻の「盧舎那仏」
東大寺観光のまさに代名詞ともいえる存在である大仏ですよね。ついに到着した大仏殿の中には、約15mの盧舎那仏が本尊として鎮座しています。盧舎那仏は宇宙の存在そのものを象徴する仏であるとされています。その大きさはまさに圧巻で、見るものを魅了する美しさもあります。奈良時代を生きた人々の魂を感じ、そして大仏を造った方々の苦労を想像してみましょう。
また大仏の側にそびえ立つ柱には、この大仏の鼻の穴と同じサイズの穴が空いており、間近でその大きさを実感することができます。観光の際には、この柱の穴をくぐって通るのが定番となっており、この穴を通ると無病息災のご利益があるなんて言われてもいるんですよ。ぜひ観光に来たら、この穴は欠かさずにくぐってみてくださいね。
3-3. 大仏の脇を固める4体の仏像
その本尊の大仏・盧舎那仏の左右には、如意輪観音坐像と虚空蔵菩薩坐像が配置されています。これらは大仏と合わせて、三尊形式と言われています。また大仏殿の中には、盧舎那仏の後ろに、四天王の中から北西に広目天立像、北東に多聞天立像、が配置されています。
大きな大仏についつい見とれて目がいってしまいがちですが、その脇を固める他の4体の仏像にも、ぜひ注意してみてみましょう。
3-4. 東大寺再建前の様子が分かる「旧伽藍配置模型」
また、大仏殿の中には、東大寺再建前の旧伽藍配置模型が展示されています。日英博覧会用に制作されたものですが、再建前と再建後でどんな風に変わったのかが如実に分かるようになっています。現在の伽藍配置と比較しながら、東大寺を散策してその違いを味わうのも楽しみの一つです。
4. 東大寺の前身の金鐘寺の遺構「三月堂」
東大寺法華堂(三月堂)は、東大寺の前身である金鐘寺の遺構とされている建物で、東大寺の建物の中では最古の歴史を誇る建造物です。旧暦3月に「法華会」という法華経を講義する法会が行われるようになり、この法華堂(三月堂)という名前がつきました。
この場所も国宝に指定されており、当時から変わらないその姿は、奈良時代の雰囲気と信仰を今に伝えています。圧巻の歴史の深さを感じさせる東大寺ですが、その前身だった建造物もぜひ見ておきたいスポットのひとつですね。
5. 紅葉が美しい穴場スポットが「二月堂」
三月堂と同じく、この場所は旧暦2月に「お水取り(修二会)」が行われることから、二月堂と呼ばれています。建物は江戸時代に再建されたものですが、歴史を感じさせる趣があります。実はこの二月堂は、隠れた穴場の紅葉スポットとして人気を博しているんです。
本尊からの眺めは、奈良の街を一望することができ、日本の古都の景色を楽しめること間違いなしです。秋には、紅葉が古都の景色と溶け合って、一層情緒的な景色となるので、ぜひ秋に訪れることをおすすめします。
→いざ、秋の美しい京都へ!絶景の紅葉が見られる人気のおすすめスポット10選!
6. 四天王立像が凛々しい「戒壇堂」
大仏殿より西に4分ほど歩くと戒壇堂が見えてきます。この中には、四天王立像があり、その四天王とは、南東が持国天、西南が増長天、北西が広目天、北東が多聞天となっております。この四天王像は、天平文化の仏教美術の傑作と言われており、東大寺を観光するのであればぜひとも足を運んで見ておきたい観光スポットのひとつです。
大仏殿などと比べると、こちらは観光客も少なく穴場スポットとなっております。混雑していない場所で、まったりと奈良時代の歴史を感じることができるのは、とても嬉しいポイントですね。
7. 秋の東大寺で紅葉を見よう!
東大寺は日本の中学校の修学旅行先の定番となっていますので、初夏や9月の修学旅行シーズンになると混雑が予想されます。紅葉シーズンの10月下旬以降や、春先での観光をお勧めします。特におすすめしたいのは、紅葉の季節です。
紅葉やイチョウに彩られた奈良は日本文化に関心のある方からはたまらない絶景と言えると思います。ぜひ東大寺に観光に行くのであれば、秋を狙っていくのがおすすめですよ。
東大寺の基本情報
名称:
東大寺
住所:
〒630-8587
奈良県奈良市雑司町406-1
参拝時間:
[4月~9月]7:30~17:30
[10月]7:30~17:00
[11月~2月]8:00~16:30
[3月]8:00~17:00
大仏殿の入堂料(拝観料):
500円
ホームページ:
http://www.todaiji.or.jp/
見どころ満載の東大寺観光をしてみましょう!
いかがでしたでしょうか?大仏のイメージがついつい先行しがちな東大寺ですが、実はそれ以外にも素晴らしい見どころが盛りだくさんです。奈良を観光するなら絶対に欠かすことはできない定番コースの東大寺を人一倍楽しむためにも、先に見るべきポイントをチェックしておいてくださいね。ぜひ東大寺で、奈良時代から受け継がれてきた趣深い歴史に触れてみましょう!
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