美しい禅の世界を堪能しよう!龍安寺の魅力と見どころを徹底解説!

龍安寺は1450年に創建した臨済宗の禅寺です。今では枯山水の石庭で世界遺産として知られています。石庭の正確な築造時期やその制作者などが不明瞭なため、謎深き庭として様々な見方ができ、多くの人を魅了しています。今回はそんな見所の多い龍安寺をご紹介していこうと思います。京都へ観光に訪れた際には、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!

龍安寺の歴史をご紹介!

龍安寺の歴史をご紹介!

中国から日本に1200年頃、鎌倉時代に伝わった禅の教えは、教義を説くことよりも坐禅の修行と悟りを強調している点で質実剛健の武士との相性がよく、好まれ普及していきました。室町時代に禅宗は武家層に広まり、臨済宗は特に保護されるようになりました。龍安寺はその室町幕府の有力者であった細川勝元が禅の信仰から1450年に創建したのが始まりでした。

龍安寺の見どころは?

龍安寺の見どころは?

龍安寺の一番の見所はあまりにも有名な禅の庭、方丈庭園、いわゆる「龍安寺の石庭」でしょう。油土塀(土に油を混ぜて丈夫につくった)に囲まれた約250平方メートルの枯山水式庭園です。こちらには白砂を敷き詰められていて、合わせて15の大小の石が配置されています。

白砂を敷いて帚目を付け、15個の石は一見無造作に配置されており、庭を見るものによって解釈が変わる、発想の宝庫となっています。15個の石はどこから眺めても必ず1個の石が他の石に隠れるように意図的に配置されています。その配置は「不完全さ」を表しているとも言われています。

また石庭の石は大海や雲海に浮かぶ島々や高峰や、中国の道教の聖地である中国の五岳(北岳恒山・東岳泰山・西岳華山・南岳衡山・中岳嵩山)を表現しているとも、石を虎に見立て、中国の故事から「虎の子渡し」を表しているとも言われ(虎、彪を引いて水を渡る)、他にも無数の説や言い伝えがありますが、作者不明のこの石庭。いまもって造られた本当の意図は謎のままなのです。その為、多くの者を魅了するこの石庭。方丈(本堂)の縁側からは、おのおの様々な想像や静かな瞑想をして、ゆったりと庭を眺めることができます。

石庭の東側にある門は勅使門。本来は朝廷からの使者や朝廷の関係者だけが通ることができる門で現在は不開門(あかずのもん)になっています。ただ近年では、エリザベス女王が来日した際はここから出入りして庭を眺めたということです。

石庭の建物(方丈)へ向かう参道にある階段の垣根は龍安寺垣という禅寺特有の割り竹を菱型に組み合わせたもの。参道の両側には紅葉が植えられていて紅葉の季節になると美しく色づきます。

広大な境内には、鏡容池(きょうようち)があります。平安時代の頃は、貴族が舟を浮かべて遊んだといわれた大きな池です。池泉回遊式の庭園になっており、季節毎に桜や睡蓮、紅葉などの景色が楽しめる大変美しい散策コースとなっています。近年石庭が有名になるまでは、この池のほうが有名な観光名所だったそうです。

西源院で精進料理をいただこう!

西源院
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そして何よりおすすめのスポットが、鏡容池のそばにあるのは西源院(せいげんいん)、妙心寺の塔頭寺院です。ここの敷地内では湯豆腐を始めとした繊細な精進料理を頂くことができます。お昼の営業のみ湯豆腐一人前1500円、精進料理一人前3300円。西源院の美しい庭を眺めながらゆったりと頂くことができます。ぜひ立ち寄ってみてくださいね!

京都の龍安寺へ観光に行こう!

いかがでしたでしょう。今回は京都の観光名所である龍安寺の魅力についてご紹介していきました。有名な石庭には様々な解釈がありますので、是非ご自分の目で見て禅の世界を体感していただければと思います。他にも龍安寺には四季折々の自然を愉しむ、しかけ がいろいろありますので、是非ゆっくり散策していただければと思います。京都を満喫しましょう!

■基本情報
名称:大雲山 龍安寺
住所:京都市右京区龍安寺御陵下町13
営業時間(3月1日~11月30日):8:00~17:00
営業時間(12月1日~2月末日):8:30~16:30
アクセス:龍安寺前より徒歩すぐ

HP:http://www.ryoanji.jp/
地図:「大雲山 龍安寺」への地図
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