御室桜で有名!日本らしさが詰まった仁和寺の魅力を徹底解説!

体温計などで有名な世界的メーカー、オムロンの語源にもなった「御室」仁和寺。国の名勝に指定されている御室桜はあまりにも有名です。日本初の門跡寺院制度を始めた寺としても有名であり、世界文化遺産に指定されています。金閣寺ほどの派手さはありませんが、その落ち着いた佇まいは「日本らしさ」を感じさせてくれます。今回は、そんな仁和寺の魅力をご紹介していきます。

仁和寺とは?

仁和寺とは?

仁和寺は真言宗御室派の総本山であり、世界文化遺産に登録されている日本でも歴史あるお寺の1つです。歴史的には、888年に宇多天皇が前年に崩御した父の光孝天皇の遺志を継いで創建しました。宇多天皇はのちに醍醐天皇に位を譲り、自身は出家し、ここに御室御所を営んでから長い間仁和寺に住みました。御室の地名の由来はここから来ています。日本初の門跡寺院制度を始めた寺としても有名であり、約1000年間の法親王が門跡としてここに住みました。

建築物としては、金堂は国宝に指定されており、遼廓亭と飛濤亭という著名な茶室もあります。仏像彫刻としては阿弥陀三尊像と薬師如来坐像は長く秘仏とされ、現在は国宝に指定されています。

仁和寺の見どころをご紹介!

そんな京都の中でも地元の人から観光客まで人気のある仁和寺。ここからはそんな仁和寺に数多くある見どころのなかからおすすめの観光スポットをいくつかピックアップしてご紹介します。

北園・南園

北園・南園

仁和寺には北園と南園といわれる庭園があります。どちらも仁和寺の御殿にあるのですが、違った趣きを感じる造りとなっています。御殿に入って行くとまず目の前に現れるのが、南園です。ここは地面に広がる白砂と前方の松や杉の木が特徴です。

北園・南園

そこから北で進んで行くと、先ほどの南園とはがらっと雰囲気が異なった北園にたどり尽きます。ここは池泉回遊鑑賞式と呼ばれる、庭の中央に池を設けていて、観賞する人はその池の周りを散策して楽しむ造りとなっています。周囲には遼廓亭と飛濤亭もあるので、合わせて楽しみましょう。

金堂

金堂

金堂は国宝に指定されており、1613年に完成した内裏紫宸殿を寛永年間の再興時に移築したものになります。ここは阿弥陀三尊という仁和寺の本尊を安置する御堂。その佇まいは歴史を感じます。また壁面に描かれている浄土図なども必見です。

五重塔

五重塔

金堂に向かって右にある三間三面、朱塗りの美しい塔が五重塔です。心柱に寛永21年(1644年)の建築を示す墨書があり、初層内部は極彩色の仏菩薩祖師の画像で飾られています。高さは約36メートル程度あり、仁和寺のシンボル的存在にもなっています。

阿弥陀三尊

金堂の旧本尊と伝えられる仏像彫刻であり、国宝に指定されています。檜を使用した一木造での仏像彫刻です。

御室桜

御室桜

中門を入ってすぐ左側に遅咲きで有名な御室桜があります。国の名勝に指定されており、特に樹高が低く株元から上に枝が出て花の位置も低いため、より近くで美しい桜が観賞できるスポットです。

■基本情報
名称:仁和寺
住所:京都府京都市右京区御室大内33
TEL:075-461-1155
拝観時間(3~11月):9:00~17:00
拝観時間(12~2月):9:00~16:30
アクセス:御室仁和寺より徒歩約2分

HP:http://www.ninnaji.or.jp/
地図:「仁和寺」への地図

仁和寺に観光へ行って見よう!

いかがでしたでしょうか?金閣寺や銀閣寺ほど有名ではなく、派手さもありませんが、日本で初めて門跡寺院制度を確立したお寺であったり、御室の地名の発祥であったりと、日本の歴史好きにはたまらない御室仁和寺。訪れた時にはぜひとも庭園と参道を散歩してみてくださいね。他にもさまざまな魅力がある仁和寺へ、ぜひあなたも足を運んでみてください。

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