伝承と歴史がそこにある!奈良の鍾乳洞洞窟おすすめ5選

今年も梅雨明けと同時に、酷暑が続いています。そんななか、涼を求める鍾乳洞ツアーが大人気!地下のヒンヤリした場所で暑さを忘れることができると評判なんですよ。今回は、古都奈良の鍾乳洞や洞窟を5選ピックアップしてご紹介します。土地柄、自然と修験が融合した神々しい鍾乳洞がいくつもあります。涼と癒しが味わえる奈良の鍾乳洞をぜひ堪能してみてください!

蝙蝠の窟(こうもりのいわや)

蝙蝠の窟(こうもりのいわや)
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蝙蝠の窟とは、「役行者」が、 飛鳥時代にこの洞窟へ籠り修行をしたといういわれのある洞窟です。また、昔、洞内に生息するコウモリと籠りをかけて「蝙蝠の窟」と呼ばれるようになりました。現在はコウモリではなくイワツバメの越冬地として奈良の天然記念物に指定されてます。山の岩肌が川に寄り浸蝕されたため、 開口部が大きく鍾乳洞としては暖かく感じます。透明な川の美しさと岩の天然美も魅力的です。ぜひ行ってみてくださいね!

■基本情報
施設名:蝙蝠の窟(こうもりのいわや)
住所:奈良県吉野郡天川村大字洞川
営業時間:9:00~17:00
定休日:冬季(11月30日〜4月末)休業
アクセス:近鉄下市口駅からバスで約80分(洞川温泉行き終点『洞川温泉』下車)

HP:http://www.dorogawaonsen.jp/sightseeing/188/

五代松鍾乳洞

五代松鍾乳洞
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五代松鍾乳洞は、洞川鍾乳洞群のひとつで奈良県の天然記念物に指定されています。奥行きが200mもある洞内は、さまざまな大きさの表情豊かな鍾乳石が建ち並び、幻想的な地下風景が広がっています。昭和4年に赤井五代松さんが発見し、名前をそのまま使われています。洞内は常に15℃前後で快適な温度となっています。入口まではモノレールで上がることができ、駐車場近くには名水「ごろごろ水」が湧き、飲むことや入れ物があれば持ち帰ることもできるそうですよ。ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか!

■基本情報
施設名:五代松鍾乳洞
住所:奈良県吉野郡天川村洞川
TEL:0747-64-0188
定休日:水曜 12月1日〜翌年3月中旬休業
アクセス:近鉄下市口駅からバスで約80分(洞川温泉行き終点『洞川温泉』下車)

HP:http://www.dorogawaonsen.jp/

蟷螂の窟(とうろうのいわや)

蟷螂の窟(とうろうのいわや)
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蟷螂の窟とは、前述の「蝙蝠の窟」と同様、役行者が修行のために開いた洞窟と言われています。天井はかなり低く、そのまま立つと頭をぶつけるほど。修験者が腰をかがめて入洞する姿が蟷螂(カマキリ)に似ていることからこの名がつけられたそうです。洞内は灯りが無く、入口で入洞料を払うと懐中電灯やろうそく型のトーチを貸りられるのでそれを持って進みます。しゃがんで通る箇所もあったりと、野趣に富み、修験の厳しさを感じることができる場所です。避暑だけじゃなく、精神修行も兼ねて行ってみませんか?

■基本情報
施設名:蟷螂の窟 (とうろうのいわや)
住所:奈良県吉野郡天川村大字洞川
営業時間:9:00~17:00
定休日:冬季(11月30日〜4月末)休業
アクセス:近鉄下市口駅からバスで約80分(洞川温泉行き終点『洞川温泉』下車)

HP:http://www.dorogawaonsen.jp/sightseeing/188/

不動窟鍾乳洞

不動窟鍾乳洞
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不動窟鍾乳洞も、また役行者にまつわる場所で、約140mの奥行きのある鍾乳洞です。国道からの入口も大きな看板があり迷わず行くことができます。入洞には洞窟の前にある「喫茶ホラ!あな」で受付をし、入窟料を払って入ります。洞内に入るとそこは気温約14℃。真夏の暑さとは違いヒンヤリした空気が漂います。さらに進んでいくと洞内に「不動の滝」という水の流れを見ることができます。これだけの水の流れがあることは全国でも珍しいそうですよ。まさに自然の神秘を目の当たりにできることでしょう。15分ほどで回れるのでぜひ行ってみてくださいね!

■基本情報
施設名:不動窟鍾乳洞(柏木観光協会喫茶ホラ!あな)
住所:奈良県吉野郡川上村柏木
TEL:0746-54-0227
営業時間:9:00~17:00
定休日:不定休
アクセス:近鉄 大和上市駅~ホテル杉の湯行バス乗継、池原方面行バス「不動窟」下車

HP:http://www.vill.kawakami.nara.jp/kanko/docs/2017020100267/
地図:「不動窟鍾乳洞(柏木観光協会喫茶ホラ!あな)」への地図

面不動鍾乳洞

面不動鍾乳洞
photo by gen_hide   /   embedded from Instagram

面不動鍾乳洞は、昭和8年に発見され、その後5年かけて発掘された関西最大級の鍾乳洞です。一帯はカルスト地形と言われ長い年月をかけ地下水によって浸蝕され空洞を造り上げており、神秘的な自然の造形を楽しめます。洞内は気温が8℃とかなり低く、長袖の上着は必需品。地上とはまるで違う景色が広がり、さらに今はカラフルにライトアップもされてますます幻想的に演出されて見応え抜群です。鍾乳洞までのトロッコ列車もおすすめですよ。地上の酷暑とは真逆のヒンヤリ地下体験をぜひどうぞ!

■基本情報
施設名:面不動鍾乳洞
住所:奈良県吉野郡天川村大字洞川673-89
TEL:0747-64-0352
営業時間:9:00~16:30
定休日:不定休(12/31〜1/6休業)
アクセス:近鉄下市口駅からバスで約80分(洞川温泉行き終点『洞川温泉』下車) 洞川温泉バス停から徒歩で20分

HP:http://www.dorogawaonsen.jp/sightseeing/185/
地図:「面不動鍾乳洞」への地図

まとめ

奈良県の鍾乳洞を5選ご紹介しました。いかがでしたでしょうか?鍾乳洞は天然の造形による別世界のような景色と、ひんやり感を楽しめると年々人気を高めていますが、ここ奈良では様々な言い伝えを持つ独特な鍾乳洞がいくつもあります。避暑や自然、はたまた歴史や伝承を奈良の鍾乳洞で感じてみてください。きっと忘れられない夏を演出してくれることでしょう!

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