奈良在住の筆者がおすすめ、奈良県スイーツベスト8!老舗の和菓子屋から話題のカフェまで

奈良県といえば、東大寺の大仏様と奈良公園の鹿をイメージする人が多いでしょうが、和菓子などスイーツでもおいしいものがたくさんあります。奈良県には、菓子業界の繁栄を祈る饅頭祭が行われる林神社(りんじんじゃ)があり、南北朝時代、中国から渡来してきた林浄因(りんじょういん)が日本最初の饅頭を作ったといわれています。

そのような歴史のある奈良県内の有名な和菓子から、今話題のスイーツまでをご紹介します。

糊こぼし(萬々堂通則)

(糊こぼし:筆者撮影)

奈良県に春を呼ぶ行事、東大寺のお水取り(修二会)では、練行衆が自分たちで作った椿の造花を飾ります。 奈良県の人にとって、「お水取りが終わらないと、奈良に春は来ない」というほどの行事です。 その椿を模して作られたのが、萬々堂通則の糊こぼしです。お水取りの時期に合わせ、2~3月中旬だけにしか販売されませんが、春をまちわびるにふさわしい色鮮やかな和菓子です。

※お水取り(修二会):東大寺で行われる、とても歴史のある行事。正式名称は 十一面悔過(じゅういちめんけんか)といい、人間が日常的に犯している過ちを、東大寺二月堂の本尊の前で懺悔することをいいます。この修二会(しゅにえ)は752年に始められて以来、1200年以上も途絶えることなく続いています。

■基本情報
名称:萬々堂通則
住所:奈良県奈良市橋本町34(もちいどのセンター街)
営業時間:9:00~19:00/木曜日 10:00~17:00
定休日:木曜・不定休
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩5分
HP:https://www.manmando.co.jp/

名物みむろ(白玉屋榮寿)

(名物みむろ:筆者撮影)

奈良県桜井市にある大神神社(おおみわじんじゃ)の大鳥居の真横に本店がある白玉屋榮壽(しらたまやえいじゅ)は、幕末の創業以来170年あまり、名物みむろを作り続けています。大神神社への参拝者をはじめ、多くの人々に愛され続けている奈良県を代表する最中。大納言小豆の上品な甘さのあんと、香ばしい最中の皮がベストマッチです。

大神神社につてはこちらの記事で紹介しています!

■基本情報
名称:本店
営業時間:8:00~19:00
定休日:毎週月曜日 第三週のみ月曜・火曜連休
アクセス:奈良交通「三輪明神参道口」バス停前
HP:https://www.begin.or.jp/~mimuro/index.html

きみごろも(銘菓きみごろも本舗松月堂)

(きみごろも:筆者撮影)

銘菓きみごろも本舗松月堂は、奈良県宇陀市松山地区にある和菓子屋です。松山地区は、重要伝統的建造物保存地区に選定され、古い町並みが残ります。きみごろもは、一見「厚揚げ」のように見えますが、ふわふわのメレンゲのような食感の和菓子。口の中でスーッと溶けていき、和菓子と洋菓子の間のような軽いくちどけが特徴の不思議な和菓子です。

■基本情報
名称:銘菓きみごろも本舗 松月堂 (しょうげつどう)
営業時間:8:00~17:00 (売り切れ次第で閉店の場合有り)
定休日:水曜日(年末年始、お盆休みと臨時休業の場合も有り)
アクセス:榛原駅から奈良交通バス大宇陀行、終点「大宇陀」から徒歩5分

ぶと饅頭(萬々堂通則)

春日大社には、神饌(しんせん=神様に供える供物のこと)として「ぶと」というものがあります。米粉でギョーザのような形を作り、胡麻油で揚げたものです。唐菓子として考えられています。その「ぶと」を模して作られたのが、萬々堂通則(まんまんどうみちのり)のぶと饅頭。小麦粉の生地の中にこしあんを包んで揚げてあり、表面に砂糖をまぶしています。上品なあんドーナツのようなものです。

中将餅(中将堂本舗)

(中将餅:筆者撮影)

中将堂本舗の中将餅は、奈良県葛城市の當麻寺(たいまでら)最寄りの近鉄当麻寺駅前にあります。當麻寺は、寒牡丹と、国宝の東西の三重塔や中将姫が西方浄土を蓮糸(はすいと)で織りえがいたとされる當麻曼荼羅(たいままんだら)が有名です。

中将餅は、よもぎの香りの草餅にさらっとしたこしあんのあんつけ餅。有名な牡丹(ぼたん)の花びらをかたどっています。お持ち帰りの他、お店でいただけます。冬季限定で、草餅を使ったおぜんざいもあります。

■基本情報
名称:中将堂本舗
住所:奈良県葛城市當麻55-1
営業時間:9:00~18:00 ※売り切れ次第終了
定休日:7月全休、8月中旬~8/31、12/31~1月初旬
アクセス:近鉄 当麻寺駅 徒歩1分
駐車場:あり
HP:https://www.chujodo.com/

アンブロワジー(ガトー・ド・ボワ)

奈良市の近鉄大和西大寺駅西口から徒歩2分の所にあるのが、ガトー・ド・ボワ。『クープ・デュ・モンド パティスリー』でグランプリをとった
林雅彦がオーナーシェフを務めています。クープ・デュ・モンド パティスリーは、2年に一度、フランスのリヨンで開かれる製菓世界一を決める大会です。ガトー・ド・ボワの林パティシエは、アンブロワジーで世界一になりました。

アンブロワジーは、ビターなチョコレートムースの中に、ピスタチオの粒入りバヴァロワとキイチゴの種入りジャムが入っていて、大人の味覚を満足させるケーキです。ルックスも、まるで宝石のよう。世界一のお味をぜひ、ご堪能ください。

■基本情報
名称:ガトー・ド・ボワ 本店
住所:奈良県西大寺南町1-19-1
定休日:木曜日、第三水曜日
アクセス:近鉄 当麻寺駅 徒歩1分

かき氷(ほうせき箱、他)

(中西与三郎 自家製いちごみぞれかき氷:筆者撮影)

奈良市の国立奈良博物館の前に、氷の神様を祭る氷室神社があります。毎年5月1日に献氷祭が行われ、全国の製氷、冷蔵業者が参列します。奈良県のかき氷ブームをけん引する、かき氷専門店のほうせき箱はじめ、奈良県中の和菓子屋、ホテル、カフェなどが、かき氷のメニューを競っています。毎年開かれる、ひむろしらゆき祭や天平かき氷祭りには、全国からかき氷ファンが詰めかけます。

どのお店のかき氷も、納得のお味ですが、とりわけ、ほうせき箱のかき氷が筆者のおすすめ。奈良県唯一の製氷会社、日乃出製氷の72時間氷、植村牧場のミルクなど地元産にこだわっています。ヨーグルトのエスプーマがかかったかき氷は、ぜひ一度味わいたいです。

■基本情報
名称:ほうせき箱
住所:奈良県奈良市餅飯殿町47
営業時間: 10時〜11時50分/13時〜17時
定休日:木曜日
アクセス:近鉄奈良駅より徒歩8分

古都華パフェ(道の駅レスティ)

(古都華パフェ:筆者撮影)

古都華(ことか)は、奈良県生まれのブランドいちごです。奈良県内でしか作られていない希少ないちごで、糖度が高く、香りも芳醇、果肉もしっかりしています。古都華をふんだんに使った古都華パフェが、田原本町の鍵唐子遺跡前の道の駅レスティ鍵・唐古内、からこカフェで食べられます。いちごの季節限定なので、いちご好きな方は、ぜひ試してみてください!

■基本情報
名称:道の駅「レスティ鍵・唐古」
住所:奈良県磯城郡田原本町大字唐古70-1
営業時間: 9時~18時
駐車場:あり

まとめ

今や奈良県は、伝統のものから新しいものまで入り乱れて、スイーツ大激戦区となっています。あれもこれも紹介したいものばかりですが、その中から特にベスト8を選びました。ぜひ、お気に入りを見つけてくださいね。

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